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ブックレビュー

「世界を感動させた日本の医師~信念を貫いた愛と勇気の記録」 鈴木 厚

本書は、科学者としても、医療の実践者としても、自らの信念と意思をつらぬいた4名の医師の生き様を記録した書籍です。いずれの医師も自分のおかれた環境の中で、臨床最前線の医師として、また一人の人間として患者と向き合い、信念のもとに精一杯生きられたことがひしひしと伝わってきます。そして、その信念が回りの人を巻き込み、社会をも動かしていく様子があわせて伝わってきます。特に、「長崎の鐘」や「この子を残して」で […]

「不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの『解』」 桑嶋 健一

「巨額投資のギャンブルともイメージのある医薬品の研究開発において、研究開発成果を高めるマネジメントや競争優位の源泉は存在しないのだろうか?」 本書は、業界外から「ブラックボックス」と言われる新薬創出・開発のマネジメント、競争優位の源泉に関して、経営学に基づく鋭い分析とデータや現場からの情報収集に基づく洞察により、その「謎」の解明に迫ったビジネス書です。 また、業界外からは非常に分かりにくい新薬の開 […]

「臨床研究イノベーション」 井村 裕夫

本書は、臨床研究とは何か、なぜ今それが必要なのか、臨床研究にはどのような種類があるのか、そこにどのような問題があるのか、それを克服するために今何をなすべきかについて、経験豊富な医師として、また教育者として、これからの医療や臨床研究の担い手である医学生や若手医師に向けてのメッセージとして書かれた書籍です。 医薬品開発や臨床試験などについてある程度知識がないとやや難しい内容ですが、臨床研究の種類やそれ […]

「医薬品企業の経営戦略」 宮重 徹也

ご存知のとおり、1990年代以降大手グローバル製薬企業間の大型合併が活発化し、2000年以降は国内においても大手製薬企業間の合併が活発化しています。製薬企業の競争優位の源泉の大きな要素の一つは、「大型新薬開発能力」であることは周知のとおりですが、それが合併により獲得することができるのか?また、合併せずにこの能力を獲得してきた企業はなぜそれが実現できたのか?という問いに答えるのは製薬企業の経営に携る […]

「病院経営を科学する!」 遠山 峰輝 堤 達郎 田中 伸明

本書は、病院に対して医療経営コンサルティングを行っている著者達が、経営コンサルティングファームであるマッキンゼー流の経営手法を病院経営において直面する問題に適応し、その解決のためのフレームワークや考え方、具体的なケース、著者の病院経営支援への熱い想いを示した書籍です。また、本書の対象は、病院経営を行う医師や経営者向けですが、ビジネスマンにとっても、スキルの修得の必要性が高いロジカルシンキングや問題 […]

「Balance of Power 攻防の中の均衡~ジェネリックvs.先発企業」 渡辺 敏一

世界最大のジェネリック医薬品企業Teva Pharmaceutical Industriesの売上5000億円超、一方日本国内のジェネリック医薬品の総市場が約3300億円、国内のジェネリック大手企業が250―300億円。このように現時点では、米国と日本のジェネリック医薬品の規模、浸透度には、大きな差があります。しかしながら、医療費削減政策として、昨年4月に「後発医薬品調剤加算」「後発医薬品情報提供 […]

「RNAルネッサンス 遺伝子新革命」 田原 総一郎/中村 義一

かつて、DNA情報を伝達するだけの「運び屋」と考えられ、日のあたらなかったRNA。しかし、ヒトゲノムの解明が進むにつれて、RNAの働きが非常に重要であり、むしろDNAを操る役割を持つことがわかってきた。 本書は、ジャーナリストの田原総一郎氏が聞き手となり、RNA研究の第一人者中村義一教授にRNAの働きや医薬品への応用の可能性についてインタビューした内容をまとめた書籍です。一般に難解な遺伝やDNA, […]

「ガイドライン物語~肺炎ガイドラインはいかにして作成されたか」 松島 敏春

いまや、多くの疾患で作成されている「診療ガイドライン」。医薬品マーケティングを考える上でも、この「診療ガイドライン」は、製品ポジショニングやマーケティングコミュニケーション戦略、戦術に大きな影響を与えることはご存知のとおりです。 本書は、日本呼吸器学会の「呼吸器感染症に関するガイドライン」ができるまで、そして改訂に関する取り組みを、作成委員長であった著者が、ふりかえって紹介するガイドラインのメイキ […]

「MRのための営業心理学」 佐藤 龍太郎

MRの仕事を楽しんでいますか?顧客である医師とのコミュニケーションはうまくいっていますか?また、同僚や上司との関係は順調ですか? 答えが、全て「Yes」なら、そうこの本を読む必要はありません。もし、一つでも「No」があるならこの本を読む価値はあるでしょう。 本書は、『Monthlyミクス』の連載で読者から絶大な支持を受けた「MRのための営業心理学」(05年12月~07年1月まで掲載)をまとめて単行 […]

「ある広告人の告白【新版】」 デイヴィッド・オグルヴィ

富本の今回刺されたこの一言 ☆ものを売る代わりに人を楽しませたい、というのは疫病だ。 ☆自分より能力のある人間を雇うべし。 ☆99%の広告は、全くと言っていいほど誰かに何かを売る役には立っていない。 ☆広告会社を経営するつもりならば常に断崖絶壁の縁を歩くのを覚悟することだ。 ☆どの分野の広告でもそうだが、大事なのは形式より内容だ。 ☆クリエイティブなプロセスには、理屈以上のものが必要だ。 「ビジネ […]