「コンテンツ連動型広告」とは

今回は「コンテンツ連動型広告」について説明します。

「コンテンツ連動型広告」とは、ウェブサイトの内容と関連の深い商品やサービスが、自動的に表示される広告のことで、まさに「コンテンツ連動型」の名称のとおりのものです。

まずは実際の例を見ていただきましょう。
当社のブックレビューページです。

「顧客と語らえ! クイジング入門」 弘中 勝

このページの一番下にamazonの広告があり、ページの中身である「顧客と語らえ! クイジング入門」や著者の弘中勝氏に関連した広告が表示されているのがご覧いただけると思います。

このケースでは、広告主はアマゾンで、当社ウェブサイトが広告媒体となっているコンテンツ連動型広告です。これは、当社が、自社サイトを媒体として、実験的にアマゾンに広告掲載の申し込みをしたのですが、掲載した書籍と同じ書籍(「顧客と語らえ! クイジング入門」及び同じ著者の他の書籍(「アイデアひらめくビジネス発想源」)の広告が掲載されています。

こうすることで、アマゾン(広告主)は、書籍の広告機会を増やし、販売促進につながることを期待しています。当社(媒体)は、掲載した広告がクリックされたり、書籍が売れた場合に、幾分かのコミッションが入りますので、双方ともメリットを得ることになります。

他には、Googleの「AdSense(アドセンス)」という「コンテンツ連動型広告」が有名で、こちらも数多くのウェブサイトに掲載されています。

朝日新聞のウェブサイト

記事の下に表示されている「Ads by Google」と書かれた部分が「AdSense」広告です。

このページは温泉を紹介した記事ページですので、温泉旅行を扱うウェブサイトの広告が掲載されています。

「コンテンツ連動型広告」では、広告主は、特定のコンテンツを閲覧しているユーザに対して、関連の深い自社のサービスや製品の広告が表示されますので、見込み客にリーチする可能性が上がり、その結果、クリック率やコンバージョン率の向上をもたらすことになります。

また、ユーザにとっても閲覧しているコンテンツに関連したサービスが紹介されていますので、その広告が自分の興味やニーズに合っている可能性が高くなります。したがって、クリックして訪れたウェブサイトが、生活者にとって必要な情報を提供しているケースも多く、「サービスの資料請求」や「製品購入」する可能性も高まります。

「コンテンツ連動型広告」は、広告主にとっても生活者にとっても、メリットが多く、ウェブサイトの広告形態として今後さらに発展していく可能性が高いでしょう。

では、この「コンテンツ連動型広告」ですが、どのように医薬品マーケティングに応用できるでしょうか。

医療用医薬品の場合では、医薬品そのものの広告に活用することはできませんが、自社のウェブサイトの「コンテンツ」を広告することは可能です。

例えば、健康関連の記事を書いている一般のブログに自社の疾患啓発関連のコンテンツのバナーを掲載するような仕掛けをすることで、効率的にDTCを展開することも一つの方法となります。

また、OTC医薬品ならば、ブランド広告を「コンテンツ連動型広告」で行うことも可能です。

以前に解説した「PPC」広告同様、まだ医薬品マーケティングのケースではあまり活用されていると言えない「コンテンツ連動型広告」ですが、ウェブサイトへの関心が高いユーザや医療従事者に対して、アクセスを集めるのに有効な方法として、ご検討されてはいかがでしょうか?

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