コンテンツマーケティングで有利!トラストフローを活用!

先週は、ウェブサイトの品質評価に「Majestic」社が公開している指標
「サイテーションフロー」と「トラストフロー」をご紹介しました。
サイテーションフローは「量」の指標で、トラストフローは「質」の指標です。

https://ja.majestic.com

製薬企業は、これらの数値を比較的簡単に高めることが可能であることをお伝えしましたが、今回はその理由と方法をご紹介します。

まず、この「サイテーションフロー」と「トラストフロー」のどちらが大切かとういえば、
トラストフローです。

なぜなら、トラストフロー > サイテーションフローの場合は、
SEOで順位があまり変動せず、安定した表示順位を示すからです。
この数値は、高いレベルでトラストフロー > サイテーションフローとなるのが良い状態です。

厚生労働省のウェブサイトをチェックしたところ、
トラストフローが「72」、サイテーションフローは「63」でした。
これはかなり素晴らしい数値です。

http://www.mhlw.go.jp/

これは、どういうことかと言うと
1)信頼できる機関のウェブサイトだとGoogleが認識している
2)リンク元もしっかり管理が行われ、質の良い被リンクが多い
3)発リンクは100%コントロールできるので、
政府や省庁などの信頼性の高い相手にリンクしている
という条件がそろっているからです。

実は、製薬企業もこれと同じ条件が揃っているのです。

1)多くの製薬企業は上場企業で、信頼性が高い
2)リンク元もしっかり管理が行われ、質の良い被リンクが多い(可能性が高い)
3)発リンクは100%コントロールできる

1)は、DTCマーケティング担当の方には直接関係ないにしても、
多くは与件として使えます。
実務レベルで言えば、DTCマーケティングのサイトは、
会社とは別のドメインを使うよりも、直下のドメインを使うか、
サブドメインを使う方がよいのです。

2)は、サーチコンソールを使って良くない被リンクをチェックすれば否認できるので、
コントロール可能です。
また、質の高いコンテンツの疾患啓発サイトなら、
学会や基幹病院などから被リンクがもらえる可能性もあります。

学会や大学病院などのウェブサイトも概してトラストフローが高いので、
積極的にウェブサイトの紹介(被リンク)をお願いすることも打ち手の1つです。
内容が中立的で信頼できるものなら、協力してもらえる可能性も高まります。

3)は、2)の逆で、比較的ハードルは低いと思います。
大学病院紹介ページ、学会紹介ページを作って、発リンクをすればOKです。
事前に了解を貰うこともそれほど難しくないと思います。

このように医薬品業界は、他の業界と比較すると、
信頼性の高いステークホルダーが多いので、それをうまく活用できれば
トラストフローの高い疾患啓発サイトを作ることが可能なのです。

製薬企業が、疾患啓発サイトを活用して
本気でDTCマーケティングに取り組めば、成功確率は高いはずなのです。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。