シンギュラリティーは医薬品マーケティングを変える!?

さて、今回は、今話題のシンギュラリティーと医薬品マーケティングについて。

シンギュラリティー(Singularity)とは、レイ・カーツワイル氏が、著書「The Singularity Is Near」で提唱した概念で、
「特異点」または「技術的特異点」を意味する用語です。

特異点とは、科学の進歩により、AIの処理能力が人間の能力を超え、これまで人間が想像しえなかった技術進化が始まる時点のことです。
レイ・カーツワイル氏は、2029年頃からAIの能力が人間を超え始め、2045年にはシンギュラリティーに到達すると予想しています。

人工知能が人間の脳を超えると、人間の生活環境は大きく変わり、
これまで人間にしかできなかった多くのことがAIによって代替されると予想されています。

シンギュラリティーについては、そうした状況は発生しないという考え方や特異「点」と呼べる特定の一時点が存在しないなどの批判もありますが、
今後もAIが進化していくことは間違いありません。

AIの進化は、さまざまな分野への貢献をもたらす一方で、雇用を奪われる人が増えたり、軍事利用に対する懸念もあります。

さて、シンギュラリティーへ向かってAIが進化すれば医薬品マーケティングではどのような変化が起こるでしょうか?

今、人間が行っている医師のセグメンテーションやKOLの選定などを自動化できる可能性があります。

また、ターゲット別の情報発信の最適化、キーメッセージの自動生成、クリエイティブの最適化もできそうです。
今まで、プロマネが考えて行ってきたことやマーケティング部門が行っていた分析など、かなり自動化できそうです。

四半世紀後の2045年、どこまでを人が考えて行い、どこからをAIが行うのかはわかりませんが、
医薬品マーケティングが大きく変わるのは間違いないでしょうね。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。