医薬品マーケティングに大切なレジリエンスを鍛える!

前回、「レジリエンス」とは何かをご紹介しました。

その定義は、書籍によって表現が異なりますが、

「挫折や失敗があっても何度でも立ち上がり、
目標に向かって成功するまで粘り強く挑戦を続ける力」

と言う意味で、

1)能動的な楽観主義

2)決断力と行動力

3)道徳的な指針

4)粘り強さ

5)周囲のサポート

という5つの要素で構成されています。

では、どうやってレジリエンスを身につければいいのでしょうか?

『世界のエリートがIQ・学歴よりも重視!「レジリエンス」の鍛え方』から
ポイントを整理すると、次のとおりです。

1)ネガティブ感情の悪循環から脱出する
失敗や困難な体験でネガティブな感情が生まれます。
それを否定せずに、感じとることが大切です。
感情を適切に感じとることで、ネガティブな感情を繰り返さないよう
対処できるようにすることが大切です。
運動、音楽、呼吸法、筆記など自分にあう気分転換方法を持つことが
有効だそうです。

2)役に立たない「思いこみ」をてなずける
多くの人は、ネガティブな事象が起きると、
その理由を自分自身に説明する思考プロセスを持っています。
それは、過去の経験から形成される「思い込み」です。
これを、感情と切り離して整理し直すことで、
合理的・意識的にネガティブな事象を捉えることができます。

3)「やればできる!」という自信を科学的に身につける
お手本となるうまくいっている人を見つけて、
その人の行動を観察することが有効です。
「自信を持つ」ことが大切なことは誰もが理解できますが、
実際には難しいのが現実。
「あの人にできたのだから、自分も大丈夫だ」と学べる人を身近にみつけ、
お手本とすることが、良い方法です。

4)自分の「強み」を活かす
自分の強みは何か把握し、普段からそれを磨き続けることで、
困難な場面にもそれを活かせます。
まずは、自分のスキルや能力を棚卸して、
何が自分の強みなのかを見つけることが最初ですね。

5)こころの支えとなる「サポーター」をつくる
修羅場で必要になってくるのが、
何といっても家族・友人・上司・同僚などのサポートです。
精神的に支えてくれるであろう人を5人選んで、
日常からしっかりと信頼関係を築くことが大切です。

6)「感謝」のポジティブ感情を高める
つねに感謝の気持を高めることが大切です。
方法論として、毎日、感謝した事を日記につづることも良い方法です。
その際に、なぜこの良い出来事が起きたのかを考え、
感謝の気持ちをかみしめることで、習慣化できるようになります。

7)痛い体験から意味を学ぶ
過去のつらい体験、厳しい体験を、客観的に振り返ることが大切です。
自分史を書き起こし、今までの体験にはどのような意味があったか、
何を学んだかを俯瞰的に考える作業を行うことで、
より深く体験から学べます。

レジリエンスが大切なことがわかっても、
身に着けることはそう簡単ではなさそうです。
私も大いに参考になりました。

また、レジリエンスは、医薬品マーケティングを支える
各社のプロダクトマネージャーにとっても大切です。
どんなマーケティング施策も失敗することはあります。
レジリエンスがあれば、その後、落ち込まずに前向きに次の施策を考えて、
実践できるのではないでしょうか。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。