MaaSの医薬品業界への影響は?

さて、今回はMaaS(マース)について。

昨年くらいからメディアで取り上げられることも多いMaaS(マース)。
聞いたことのある方も多いと思います。

私たちの行動や生活を大きく変える可能性があることから、とても注目されています。

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、日本語では「サービスとしての移動」の意味です。

国でも注目していて、総務省のウェブサイトにもMaaSについて次のように定義されています。

「電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、それらを跨いだ移動ルートは検索可能となりましたが、予約や運賃の支払いは、各事業者に対して個別に行う必要があります。
このような仕組みを、手元のスマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てようとする考え方の上に立っているサービスがMaaSです。」

つまり、一人ひとりの移動を最適化するために様々な移動手段を活用し、利用者の利便性を高めるためのパッケージサービスのことです。

MaaSの事例としては、すでにカーシェアリングが先行していますが、今後は車だけでなく、バス、電車、レンタサイクル、飛行機などありとあらゆる移動手段が組み合わされることが期待されているのです。

その結果、「車」を持つ必要が無くなるので、保険や駐車場、車検など関連コストの負担が無くなります。
また、環境汚染を減らし、渋滞や車の故障などのトラブルに悩まされることが減ることで、それらの時間やお金を別のことに使えるようになるのです。

それでは、MaaSが医療や医薬品業界、医薬品マーケティングにどんな影響を与える可能性があるのでしょうか?

本格的なMaaSが日本では進んでいないので、現時点では具体的な事例はありません。

しかし、起こりうることとしては、

・患者さんが外にいる時、急に病気になったのでスマホでSOSを出せば、近くの救急病院から救急車が来ると同時に、別の車で医師が現場に駆け付ける。

・開業医さんで診療を受けた患者さんが、事前にお願いしておけば、調剤薬局の移動販売車が薬を持ってきてくれる。

・MRは車を持たず、MaaSを利用して病院やクリニックを訪問する。

・在宅医療に携わる医師もMaaSを利用して訪問し診療を行う。

などが考えられます。

医薬品マーケティング自体は直接的な影響を受けないでしょうが、MR活動の効率化や医療提供のあり方などは大きく変わる可能性がありそうです。

まだ、未来のことですがそれほど遠くない将来に変化が起こるのではないでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。