今後、ますます重要に!インフォグラフィックスとは?

さて、今回は「インフォグラフィックス」を取り上げます。

インフォグラフィックスとは情報やデータを視覚的に表現したものです。言葉だけを使って多くの情報を説明するよりも、グラフや図解を使って視覚的に表現したほうがわかりやすいことは誰もが経験していますが、情報過多の現代において、データを正確に速く、わかりやすく伝えることの重要性が高まるにつれ、一層、注目を浴びるようになってきました。

インフォグラフィックスは、多くのデータの中から伝えたい重要なデータを絞り込み、それらを組み合わせて視覚化する方法です。相手に伝えたいメッセージが送り手側に明確にあることが大前提です。

医薬品マーケティングでは、まさに、豊富なデータから、いかに重要なデータを適切に医療者に伝えるかが鍵です。したがって、医薬品マーケティングにおいてもこの考え方は大いに利用できそうです。

インフォグラフィックスの具体的な手順としては、伝えたい情報源から

1)データの意味や重要性、優先順位を分析する
2)伝える内容、情報をきっちり整理する
3)最も伝えたい事にフォーカスする
4)誰でも(小・中学生でも)理解できるレベルで考える
5)イラストやグラフを使って数値を視覚化する
6)使用する色を限定する

このプロセス以外に、特に決まったルールや形式がありません。そのため、出来映えは作成する人の経験やセンスに依存することになります。

薬剤に関連する情報をパンフレットやウェブサイトで作る場合、伝えたい情報を保有している人と実際に作業する人が同一であることは少なく、前者が上記の1)~3)を、後者が4)~6)を担当すること多いでしょう。そんな場合もお互いが情報を共有し、相互にゴール、つまり、誰に何を一番に伝えたいかを確認しておくことが重要です。

インフォグラフィックスの具体的な例でわかりやすいのは、東京メトロの路線図です。
>>>東京メトロの路線図

また、関が原の戦いをインフォグラフィックスで表したものもウェブにありました。
>>>関が原の戦い

これを見ると、どう考えても、東軍が圧勝することが、良く理解できますね。

こうした事例のように、良く出来たインフォグラフィックスは、効率的かつ効果的にメッセージを届けることができます。自社の医薬品マーケティング・コミュニケーションでも、インフォグラフィックスを取り入れてみてはいかがでしょうか。