進化するディスプレイ広告!GDN広告とは?

今回はGDN広告を取り上げます。

最近、Googleなどを閲覧した時に、自分が一度見た広告、あるいは、関心のある商品やサービスの広告がなぜか表示され、「Ads by Google」の文字を併せて見る経験がありませんか?実はこれがGDN広告です。

GDN広告はGoogle Dsiplay Network の略号で、Googleと提携するウェブサイトやGmail、YouTubeのディスプレイ(画面)に表示される広告です。

キーワードを入力すると検索画面より上や左右に表示される検索連動型の広告(キーワード広告)が良く使われますが、最近では、GDN広告を活用する広告主も増えつつあります。

GDN広告の特徴は、Googleがウェブサイトの内容を分析し、サイトの内容とマッチした広告を表示してくれたり、リマーケティング広告と言って、一度ウェブサイトに訪れたユーザーを追跡して広告を表示することができることです。

また、GDN広告はGoogleに関連のサービスだけではなく、数百万にもおよぶパートナーサイトや個人が運営している旅行・グルメ・健康などのブログと、様々な媒体に掲載できるのです。

主要な提携サイトとして「ライブドア」「ミクシイ」「アメブロ」「食べログ」「読売オンライン」がありますが、これだけでもリーチできる数の多さがわかります。

特徴をまとめると

1)バナー広告(イメージ広告)や動画広告が使える
テキスト以外にも、さまざまなサイズのバナーや動画も使えるので、インパクトの強い訴求が可能です。

2)クリック課金
検索連動型広告と同様、GDN広告はクリックされてはじめて課金されるシステムです。

3)掲載サイト、および、掲載サイトのカテゴリー選択が可能
例えば、乳癌の患者さんに広告を見せたいなら、乳癌の専門情報を求めている層がたくさん集まるコミュニティサイトなどを指定して広告を掲載することができます。これは、予め掲載サイトを自分の手で決めるので、手動プレースメントと呼びます。
一方、広告文や登録したキーワードからGoogleが自動的に広告の内容と合ったサイトを選んでくれる方法もあります。こちらは自動プレースメントと呼びます。

このGDN広告は、医薬品マーケティングにおける今後のDTCマーケティングへの展開で、大きな可能性を秘めていると思います。

検索連動型広告でアプローチできるのは、キーワードで検索してくる層ですから、確実にそのキーワードに興味のある濃い層です。
例えば、「乳癌」と検索する方は、自分が患者さん、あるいは、その心配がある、または、家族や知り合いに患者さんがいる方などです。

GDN広告の場合、「健康関連サイト、女性で30歳以上のコミュニティに広告を出す」とすると、必ずしも「乳癌」に関心があるかどうかは不明です。そのため、ここでこの広告をクリックする確率は、検索連動型の比べれば低くなります。しかし、ウェブサイトを閲覧する人の数は「乳癌」で検索する人と比較すると圧倒的に多いのです。
また、クリック単価も低いので、同額の費用で多くの人にリーチが可能です。

検索連動型広告との比較を整理すると

●GDN広告では、潜在的見込み顧客をセグメント化して広くアプローチが可能
●その層のニーズは、潜在的であるため行動意欲は高くない
●まだ参入者が少なくコスト効率が良い
●AIDMAモデルの「A」と「I」に認知と興味を喚起するのに合致した広告です。

この特性から、

>>まだ認知が少なく潜在的な患者さんが多くいる疾患
>>疾患患名を知っていても検査方法や診断方法などの啓発が不十分な疾患

に関しては、自社の疾患啓発ウェブサイトにアクセスを集める施策として実施するには、非常に価値ある方法だと思います。

もし、ご担当されている製品がこの条件を満たしているようなら、導入をご検討されてみてはいかがでしょうか?