「アイ・トラッキング」とは

前回は医学関係の「SEO」事例を取り上げましたが、今回はまた用語の解説を行います。

今回の用語は「アイ・トラッキング」です。
「アイ・トラッキング」は「eye tracking」、「視線を追跡する」という意味です。
ウェブサイトを閲覧しているユーザが、ウェブサイトのどの部分に注目したのか、どのように情報を探しているのか、といった無意識の行動を「視線」をもとに分析することを言います。

「アイ・トラッキング」では、視線の動きを分析するとともに、見つめている時間も測定することができます。
視線の動きとともに、見つめている時間の測定もおこないますので、そのウェブサイトの訪問者が、どのような順番でコンテンツを見たのか、だけでなく、どのコンテンツ・情報に最も注目したのかを知ることができます。

これを分析することで、ウェブサイトの運営者が、訪問者に見てもらいたいコンテンツ・情報の配置やナビゲーションを改善することができるようになるのです。

以前は、こうした測定を行うためには、専用の機器を装着して測定する必要がありました。そのため、被験者は、どうしても「測定されている」との意識が働き、不自然な動きになってしまう場合も多かったのです。

しかし、IT技術の進歩により、機器を装着せずに測定を行うことができるようになったため、より自然な状態での測定が可能となりました。

この「アイ・トラッキング」分析のサービスを提供しているウェブサイトを紹介いたしますので、実際にどのように分析を行っているか、ご覧ください。

株式会社ビービット

ウェブのマーケティングの特徴は、アクセス回数やアクセス時間などに加えて、このような「視線の動き」までも「可視化」できることです。

もちろん、医学情報や製品情報を掲載しているウェブサイトでも、「アイ・トラッキング」の分析を取り入れることで、ウェブサイトに訪れているユーザ=医療従事者が、どのコンテンツに最も興味を持っているのか、どういった情報を探しているのかを分析することができるようになります。

その分析に基づき、視聴時間の長いコンテンツ、つまり医療従事者が求めているコンテンツを配信したり、ナビゲーションを改善することができれば、ウェブサイトを訪れている医療従事者は、そのウェブサイトのホスピタリティに満足する可能性が高くなります。
「アイ・トラッキング」のような、最新のIT技術は、今後、ウェブマーケティングを一層進化させたり、競争を激化させることになるでしょう。

医薬品のウェブマーケティングにおいても、こうした技術を使って、より一層のウェブサイトの発展を目指して見てはいかがでしょうか?