ドリップマーケティングは医薬品で使える?

さて、今回のテーマは、「ドリップマーケティング」です。

相変わらずマーケティングではさまざまなコンセプトが生まれますが、
ドリップマーケティングもその1つ。

ドリップマーケティングとは、
「セグメントとタイミングを考えて、
段階的にコミュニケーションを行うマーケティング手法」です。

従来からよく使われる手法にステップメールを使った
メールマーケティングがありますが、
ドリップマーケティングは、メールだけでなく、電話やSNS、
Webコンテンツなどさまざまな手段を組み合わせます。

前回、前々回、インバウンドマーケティングをご紹介しましたが、
ドリップマーケティングは、そのプロセスの「2)調査・理解段階」の
手段としても位置付けることができます。

ドリップマーケティングは、どちらかと言えばB to Bのマーケティングの中で、MA(マーケティングオートメーション)とともに語られることが多い概念です。

企業があるサービスを販売する場合、業種別、購買プロセス別に
配信するメールなどを設計しておき、
それを一定期間で配信するなどが実際の方法です。

例えば、興味をもって自社サイトを訪れた見込み客に、

・第1段階ではトライアル版の紹介
・第2段階ではトライアル版の操作方法
・さらに適宜、具体的な活用事例を紹介

などで、製品の購入に結びつけます。

ドリップマーケティングで大切なのは、
セグメントとタイミングを深く考えて、
提供するコンテンツを設計することです。

また、MAだけに頼るのでは無く、営業活動との連携も大切です。
見込み客が、製品購入を本気で検討する段階までくれば、
デジタルでなく人的な接触を行うなどで、
クロージングに結びつけることを予め設計しておくことも重要です。

さて、医薬品のウェブマーケティングでは、
「ステップメール」を活用しているケースはまだ、あまり聞きません。
しかし、新製品の採用を効率的に進めるには、
このドリップマーケティングの活用が可能です。

例えば、
・あらかじめセグメント別で、配信コンテンツを準備
・MRの訪問でメールや情報提供配信の許可をもらう
・その後、一定の期間、MAツールを使って情報を提供
・メールでアンケートなどをとって、訪問すべきタイミングを計ってMRが再訪

などを計画できれば、ウェブマーケティングとMR活動が連携できるようになります。

これが上手く機能すれば、新製品の採用活動の半自動化が可能になって
効率もアップするでしょう。

医薬品マーケティングでも、
ドリップマーケティングの活用を検討してはいかがでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。