「CGM」とは

今回の用語はCGMです。多分にもれず、この業界用語も英語3文字です。

CGMとは、「Consumer Generated Media」の略ですが、その訳の通り、「消費者が生成するメディア」のことです。
個人が情報発信したコンテンツをウェブ上にデータベース化、メディア化したもので、これらはWEB2.0を考える上で最も重要な「集合知」のもととなるメディアと言われています。

これではよくわかりませんよね。

具体的に言えば、ブログやメルマガ、電子掲示板 (BBS;Bulletin Board System)、メーリングリスト、ソーシャルネットワーキングサービス ( SNS : Social Networking Service)などを、CGMと呼びます。
以前から、個人の運営するホームページを始めとする情報発信形態がありましたが、CGMの概念は、ここ1、2年、ブログやSNSの流行と普及とによって一気に浸透してきました。

従来の、TV等のマスメディアや企業のホームページが情報発信の主体であった時代は、生活者が受動的にその情報をとらえ、判断・意思決定することが大半でした。
しかし、CGMが活発化するにつれて、生活者の判断・意思決定は、生活者間で行き来する多くの情報に依存することになってきました。
つまり、多くの「知恵」が共有・集積される「集合知」の時代へと移り変わりつつあると言えます。

こうした状況において、影響力のある個人的な情報発信者(「インフルエンサー」と言うことがあります)を、いかにマーケティング戦略に取り込んでいくかが重要になってきました。
そこで活発化してきた概念・方法論が、「クチコミマーケティング」「バズマーケティング」「バイラルマーケティング」などです。

医薬品マーケティングにおいても、CGMをどう取り込んでいくか、クチコミマーケティングの方法論などを議論すべき時代になってきたと思いますが、皆さんの会社ではいかがでしょうか?