動画メディアC Channelは医薬品マーケティングに使える?

さて、今回のテーマは、「C CHANNEL」です。

C CHANNELとは、主に10~30代の女性をターゲットとした動画メディアで、LINE株式会社の元社長、森川亮氏が開設したメディアです。

「女性の“知りたい”を1分で解決するインターネット動画」を
コンセプトとして、ヘア・メイク・料理・ファッションなど
ターゲットの年代が興味を持つであろう14カテゴリーがあり、
1分程度の動画が配信されています。

C CHANNELでは、配信される動画を「クリップ」、
動画をアップする人を「クリッパー」と呼びます。
ハウツー系の動画がわかりやすいということで、人気が高まっています。

私もいくつかの動画をチェックしましたが、1分以内でシンプルに上手に
まとめられています。

https://www.cchan.tv/

C CHANNELの「C」は、「コミュニケーション」「キュレーション」を
意味しているそうです。

C CHANNELの大きな特徴は、次の3つです。

1)動画は全て縦型

C CHANNELで配信される動画コンテンツは全て縦長です。
スマホを横にせずに見ることを前提に、スマホの縦長の画面に
ぴったりフィットしています。
これが、他の動画メディアとの大きな違いです。

2)位置情報でキュレーションできる

ユーザーが今いるエリアに合った情報を収集できるという機能があります。
ファッションなどですと、すぐにお店に行けるオムニチャネル的な発想で
情報が配信されているのです。

3)クリッパー自身による動画撮影をサポート

しっかりした動画を作るとなるとプロの撮影や編集が必要です。
また、コストもかさみます。
しかし、C CHANNELではクリッパーに必要な機材を貸したり、
技術的な指導や専用アプリの提供をおこなうことによって
クリッパーが高品質な動画を撮れるようなサポートを行っています。
これにより、高スピード、低コスト、トレンドを押さえた動画コンテンツを
多数生み出しています。

また、他のSNSとの連動もしており、見やすさ、リアル感、トレンド性などから人気が高まっているようです。

ビジネスモデルとしては、企業からの広告とC CHANNEL公式ショッピングサイト「C CHANNEL Shopping」によるイーコマースです。

http://www.cchannelshopping.jp/

医薬品マーケティングへの活用に関しては、
現時点では直接的なものは無さそうです。
「ボディケア」というカテゴリーがあるので、
DTCマーケティングとして疾患啓発動画などは作れそうですが、
ターゲットには元気な人が多いでしょうから、
あまり効果的でないかもしれません。

一方、動画の作り方やサイトの設計などについては、
これからの医薬品のウェブマーケティングを企画する上でも、
参考になりそうです。

今の若手の医療者はウェブネイティブであり、
10代からスマホに触れている人たちです。
その点では、新しいタイプのメディアで人気の高いものの要素を
うまく医薬品マーケティングに取り入れることも必要ではないでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。