本書は、学会発表や論文投稿経験の豊富な専門医による若手医師のための書籍で、「経験の浅い若手医師が、如何に良い学会発表を行うか?」に対する具体的な方法論が実例を交えて記されています。
私自身は、医師ではないのでその立場で読むことはできませんが、自分のビジネスの視点で見れば、PubMedを使った文献検索の方法、スライド作りのコツ、Power Pointのピットフォール、文献データベースの構築などの説明は、図をふんだんに使用した具体例が示されているので、非常に参考になりました。
また、テーマ選定から学会発表に至るプロセスが体系的に網羅されているので、理解しやすい構成になっていますので、まだ学会発表経験の少ない若手医師にとっては良いマニュアルになるのではないでしょうか?
本書は医師向けですが、製薬企業のマーケティング部門、学術部門の方々やMRの方々が読んでも利用価値の高い実践マニュアルです。
特にMRの皆さんが本書の内容を知っておくことで、学会発表を控えた若手医師にちょっとしたアドバイスができる機会を得ることも可能でしょう。
もちろん、我々のような医学系コミュニケーションエージェンシーにとっても、知識・スキルとして強化しておきたい内容が満載の一冊となっています。