「レバレッジ・リーディング」 本田 直之

本書は、読書を「投資」としてとらえ、年間400冊以上のビジネス書を読破し、効率的かつ効果的に「リターン」をどう得るかについて、著者の「読書術」における実践に基づいた方法論を記した書籍です。

「レバレッジ・リーディング」とは「速読術」ではなく「多読術」のことで、多くのビジネス書を効率的にインプットすると同時に、各書に示されている著者の実戦に基づく経験やノウハウの中から有用なエッセンスを身につけ、アウトプットすることで100倍のリターンを得る読書術とのことです。

新年に際して、「今年こそはもっとビジネス書を読もう!」とお考えの方にとっては、大いに参考になる読書法だと思います。また、ビジネス書のスクリーニングや選定に役立つメールマガジン、有料・無料の書評サービスなど、読書術に役立つツールが紹介されています。さらに、著者が推薦するビジネス書もリストアップされており、かつ本書で紹介しきれなかった推薦ビジネス書のリストのプレゼントもありますので、ビジネス書を選定される際の参考にもなるでしょう。

私自身もビジネス書などを読む際には、「重要な箇所に線を引く」、「後で参照してみたり、読み返すために重要なページに折り目をつける」、「余白には、思いついたことを書き込む」など、著者と良く似た方法で読書している部分もあります。しかし、自分自身の盲点もありました。第4章『読んだままで終わらせるな』で、読書後のフォロー術の方法論が述べられており、この点は大いに参考になりました。

こうして当社のサイトでビジネス書や医薬品業界の関連書を紹介しているのは、自分自身の読後の整理や備忘録的な意味合いもあるのですが、著者は受験勉強の手法を読書に合うような方法に応用し、読書から得た情報やノウハウを実践でアウトプットできるように、自分なりにメモとしてまとめてシステム化しているそうです。そしてこのメモを「レバレッジメモ」と名付けて、いつでも読めるように常に持ち歩き、すき間時間に眺めることで頭に焼き付けていくそうです。そして、それを自分の血肉になるまで実践することで、成果につながっていくとのことです。当たり前のことのようですが、読書後にここまでフォローアップすることはなかなかできないことです。

私自身も今年は、「読んだままで終わらせない」ことに、よりフォーカスして行きたいと思っていますが、皆さんはいかがでしょうか?

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