アトリビューション分析を実現した3PASとは?

さて、前回はアトリビューション分析について紹介しましたが、
今回は、それを実現可能にした「3PAS」について取り上げます。

医薬品マーケティングのコミュニケーションチャネルのマルチ化、クロス化の中で、
アトリビューション分析の必要性を説明しました。
しかし、SEOやさまざまなウェブ広告がある中、
それらを統合して分析するためには、ツールや環境を整備する必要があります。

今回紹介する「3PAS(スリーパス)」もそんなニーズに対応するものです。

3PASとは、3rd Party Ad Servingの略称で、
日本語では「第3者配信アドサーバー」とも呼ばれます。
3PASは、複数のメディアの広告を一括管理して配信・効果測定を行うことができるサーバーです。

現在、ウェブ広告はヤフー、グーグルなどから、
それぞれいくつもの種類の広告を選ぶことができます。
それぞれの広告単位での成果を測定することはそれほど難しくありませんが、
それでは広告と広告の相互の影響などがわかりません。

それを分析することがアトリビューション分析ですが、
3PASを使うことで、
・インプレッションした段階から、
 複数の媒体を横断してユーザーの行動がターゲティングできる
・さまざまな広告と連携して分析が可能になる
・広告効果測定が1回で済むので効率化が図れる
など大きなメリットが生まれます。

その結果、どの広告がどれだけ成果に貢献しているかの分析と
どの広告にどれだけ投資するかの判断も可能になります。
つまり、3PASを使うことで、アトリビューションマネジメントができるようになるのです。

医薬品マーケティングでは、
ターゲットが医療者の場合はm3やケアネットなどの
特定のメディアに会員やアクセスが集中するので、
3PASの必要性はそれほど高くありません。

しかし、DTCマーケティングをクロスメディアで展開し、
それぞれの広告やコミュニケーション手段ごとに成果を測ろうとした場合は、
3PASも必要になってきそうですね。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。