医薬品マーケティングも今後は、アジャイルマーケティングに!?

さて、今回のテーマは、「アジャイルマーケティング」です。

最近、「アジャイルマーケティング」という言葉がマーケティングや
ビジネスのメディアで目につきます。
実は、「アジャイル」という言葉はシステム開発でよく使われる言葉です。

アジャイルとは、最初から完璧を目指すのではなく、
1週間から4週間程度の短期間で一つの機能を追加していきながら、
不具合やバグが見つかれば、その都度 改修を繰り返し、
開発&リリースを行う手法です。

従来のシステム開発では、「方針策定・要件定義・設計」を
完璧にした上で、「開発・テスト・リリース」を一気通貫で行う
「ウォーターフォール」型が主流でした。

しかし、「方針策定・要件定義・設計」を完璧にしようとしても、
その間にビジネス環境が変わることもあり、過度に時間をかけたり、
完璧さを求めることに問題もあることから、
「アジャイル」開発を進めるケースも増えているのです。

この「アジャイル」の考え方をマーケティングにも取り入れたのが、
「アジャイルマーケティング」です。

従来の紙媒体、テレビ、リアルイベントなどが中心だった時代では、
マーケティングプランの計画は、半年や1年のスパンでしっかりと
考えて行うことが普通でした。

なぜなら、紙媒体やマス広告などでは1度リリースしたら
容易には変更ができないので、クリエイティブやコピー、CMなども
しっかりと考えた「完璧」な準備が必要でした。

一方、これが途中で失敗、あるいは失敗の可能性が高くなったとしても、
一度決めたら変更や中止などが難しいということがデメリットでした。

しかし、最近ではビジネス環境のデジタル化が急速に進むにつれて、
「アジャイル」の考え方が、マーケティングに活かせるように
なってきました。

広告で使うクリエイティブやコピーなどは、いくら議論を行っても、
最終的な答えは、リリースして顧客の反応を確認しないとわかりません。

そこで、ウェブマーケティングであれば、
「素早く作ってリリース、顧客の反応を見て改善」というプロセスに
シフトする方が、効率や効果アップの可能性が高まります。

そうした、「試行錯誤」や「テスト」をプロセスに最初から
組み込むことが、アジャイルマーケティングのコンセプトです。

医薬品マーケティングでも、特性上「情報の中身」そのものは、
最初から完璧を目指すべきですが、コピーやクリエイティブでは、
「アジャイル」的な発想も必要ではないでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。