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ソーシャルメディア時代の影!ステマとは?
今週は、年初からネットだけでなくテレビなどのメディアもにぎわしている「ステマ」を取り上げます。

「ステマ」とは「ステルスマーケティング(Stealth Marketing)」の略で、英語の 「Stealth」=「隠れる、こっそりする、隠密」が「マーケティング」の頭についた言葉です。

「ステルス」と聞いて思いだすのは、「ステルス戦闘機」ですが、この場合「レーダーに映りにくい、発見されにくい」の意味で使われていますが、これも同じ「Stealth」です。

「ステマ」、ステルスマーケティングとは、「生活者には、宣伝広告であることを隠して宣伝広告をすること」を意味します。

例えば、「サクラ」を集めて、店の前で列を作って、店が賑わっているように装ったり、映画や観劇で「サクラ」を場内にいれたり、また、企業からの依頼を受けた人が、家に友人を呼んで「広告・宣伝」とは知らせず、ホームパーティなどで料理に使う機器などを紹介するなども、ステルスマーケティングの一種です。

昔から、このような「サクラ」を使った手段があることは、多くの方がしっていますし、それを取り立てて問題視することも少なかったのですが、インターネット、特に「ブログ」登場後、事情が変わってきました。

ブログの普及とともに、「α―ブロガー」と呼ばれる影響力を持つブロガーが登場し、その人たちに商品の使用感や評判を話してもらうといったマーケティングが実行され始めた数年前から、口コミマーケティング、バイラルマーケティング、バズマーケティング等といった言葉とともに、「ステルスマーケティング」という言葉をよくネット上で見かけるようになってきました。

そして、今年の年初の「食べログ」の問題をきっかけにこの言葉が、テレビなどでも取り上げられるようになりました。

「食べログ」の問題とは、皆さんも良く御存知だと思いますが、有名な人気グルメレビューサイト「食べログ」に39もの会社が、「広告」(やらせ)であることを隠して、一部の店の「良い評価」記事を掲載し、評価を上げる工作を行っていたことを、主催者が発表した件です。

この問題を契機に、「ステマ」が、メディアやネットで一層、取り上げられるようになりました。

「ステマ」として、この問題が大きくなった背景には、リアルなケースにおける情報の拡散とウェブサイト、特にソーシャルメディアにおける情報拡散速度の違いによる影響力の違いがあります。

先ほどあげた2つの事例で考えてみましょう。

ある地域の店が「サクラ」を使って行列に並ばせる場合、行儀のよい手段ではないことはわかっていても、その影響は近隣の生活者に及ぶだけですし、行列が「サクラ」であろうとなかろうとあまり気にする人もいません。

つまり、これが社会的に大きな問題として報道されることもありませんし、事件性もニュース性も低く、メディアも取り上げません。

一方、ウェブ上の場合、特に「食べログ」のような利用者が多いウェブサイトの場合は、影響力が大きいこと、その利用者がそのことをウェブ上で書き込むことが一瞬で、広がり、大きな社会問題としてメディアが取り上げることになります。

「食べログ」のような、ユーザーによるレビューサイトに対して、掲載される飲食店が、恣意的に第3者に依頼し、ランキング、点数などを「ステマ」によって評価を変えることは、レビューサイトの信頼性を低下させる行為であり、批判されても仕方がありません。

しかし、こうした問題を根本的な解決策は現時点ではなく、今後、こうした問題に対する法整備や対策が待たれるところです。

医薬品マーケティングにおいては、今回のステマのようなケースを見たことはありませんし、しかける企業も無いでしょうが、ソーシャルメディア時代の「影」として、こうした問題にも注意しておきたいものです。
 
 
 

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